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南條愛乃、新曲を「一文字ずつ書くような気持ちで丁寧に歌った」【シングル「藪の中のジンテーゼ」インタビュー】(ザテレビジョン) - Yahoo!ニュース

南條愛乃が、アニメ『文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~』のEDテーマを表題にした通算10枚目のシングル「藪の中のジンテーゼ」をリリースした。作詞を原作の世界観監修を務めるイシイジロウ、作曲とアレンジを9thシングル「サヨナラの惑星」など、“グリザイア”シリーズの楽曲を手がけるElements Gardenの藤間仁が担当。「日本文学、まったく通ってない」と笑う彼女はどんなアプローチで挑んだのか。そして、南條が作詞したカップリング収録のウエディングソングの真相とは!?

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■ 誰かに憧れて、でも届かなくて、その距離感に絶望したことはある

●まず、楽曲を受け取ってどんな印象を受けましたか。

作曲と編曲が“グリザイア”シリーズと同じ藤間さんなので、どう変化をつけてくるかなっていうのがすごい楽しみだったんですけど、ガラッと世界観が変わってて。めっちゃ大人だなって思いましたし、どう歌っていいのかわからないなっていうのが第一印象でしたね。作詞は私が新人時代にアニメ『CANAAN』(2009年)でご一緒したイシイジロウさんで、まさかこういう形でまたご一緒できると思ってなかったので、すごく嬉しくて。当時も原作のゲーム『428~封鎖された渋谷で~』をやらせてもらって、すごく面白いなと思っていたので、今回もイシイさんの歌詞にどういうギミックが盛り込まれてるのかなっていうのが楽しみでしたね。

●歌詞はどう捉えました?

イシイさんに作詞の意図を伺ったんですけど、太宰治と芥川龍之介のストーリーになってるんですね。サビに出てくる一節も「人間失格」のオマージュになってたりするし、モチーフ的に入水自殺した二人をほのめかすフレーズもあって。すごく細かく説明してくださったんですけど、聞いてよかったなって思いました。私、あんまり文学史に詳しくないので……きっと聞いてなかったら、バカが歌うスカスカな歌になってしまうところだったなと思って。危ないところでした。この曲のインタビュー、毎回話せば話すほど、台無し感が半端ないですね(笑)。

●アハハハ。日本文学にハマったりしたことは?

なかったですね。学校の教科書で触れたくらいなので、「走れメロス」くらいしか知らないっす。

●(笑)。哲学的で難解な言い回しが多いですよね。

そうですね。でも、箇所箇所で、共感できる部分はあって。すごく文学的に書いてあるから、文学的に共感って考えるとすごい難しいんですけど、例えば、“君を求め / 僕は奈落に落ちていく”とか。こんなおしゃれな体験をしたことないですけど(笑)、誰かに憧れて、でも届かなくて、その距離感に絶望したことはある。文学的ではなく、もっと個人的な視点で見た時に、気持ち的には共感できるかなっていう部分を引っ張り出して。「苦しいよ」とか「切ないよ」とか、シンプルな気持ちを持ってレコーディングしましたね。

■ 文豪たちの話なので、自分も一文字ずつ書くくらいの気持ちで丁寧に歌った

●最初に「どう歌っていいかわからない」と言ってましたが、実際の歌入れはどうでしたか。

これが本当に、どう歌ったものかなっていうのが、練習してても前日まで見つからなくて。“私の声質でハマるのかな?”くらいに思っていたので、レコーディング当日に、マイクを通した自分の声を聴きながら調整していこうって思って。でも、いざ歌い出したら、わりとすんなり方向性が決まってよかったです。

●ミステリアスで和風なR&Bになってます。

なるほど。大人っぽいけど年齢不詳みたいな感じですよね。思念体みたいなというか、存在感があるようなないような感じというか。文豪たちのお話でもあるので、自分も一文字ずつ書くくらいの気持ちでめっちゃ丁寧に歌いました。

●とてもいい表現ですね。

やった! バカが一生懸命に頑張って答えてるんですよ。

●アハハハ。バカとは思ってないですよ。タイトルはどんな意味だと言えばいいですか。

「テーゼ」(正)も「アンチテーゼ」(反対)も「ジンテーゼ」(正と反対の統合)」も調べて。わかるようなわからないような……。でも、この作品的には、曖昧な部分が、唯一の救いなのかなっていう感じがしてますね。感覚的には、なるほどって腑に落ちているんですけど、説明しろって言われると、「藪の中のジンテーゼ」なんだよ!とかしえない(笑)。もっと私が聡明だったら、このインタビューも面白いものになったのに……。

●アニメの進行と合わせてわかる部分も出てくるかと思います。

■ 挙式の会場で聴くっていうのを念頭に書いた

●そして、カップリングの「I wish you happiness」なんですが、これはウエディングソングですよね。

そうなんです! 去年、10年以上の付き合いになる私の親友が結婚したんですよ。本来は5月に挙式予定で、そこで何か歌ってほしいって言われてて。最初は「優しくつもる言葉の花」にしようかなと思ってたんですけど、私のソロ曲で“ザ・ウエディングソング”ってないなと思って。こういう機会だし、プラス、リリースイベントの時などに“ごきんじょさん(南條のファンの総称)”同士で「結婚したんです」という報告も多くて。

●“ごきんじょさん”にとってのウエディング曲の定番になるといいですね。

親友のためでもあるし、“ごきんじょさん”同士で結婚するカップルのためにも、ウエディングソング作ってみようかなって。式は残念ながらコロナの影響で延期しちゃったけど、式場で聴くっていうのを念頭に書いていった感じですね。だから、じっくり聴くというよりは、みんなが高揚してる中で流れてきて。たまに耳に飛び込んでくる単語が、“わかる!”って思ったり。既婚者の方でも未婚の方でも、誰かと付き合う中で“わかる、それ!”って自然と共感してもらえたらいいなって。で、2番以降は、結婚はただのカップルと違って、家族や友達も関わってくるじゃないですか。相手の家族や友達も人ごとに思えなくなる。そういうのも盛り込めたらいいなと思って書いたので、そこが、ただの恋愛ソングとの違いになるかな、みたいな感じでしたね。誰にでも当てはまるような気持ちだといいなと思うし、誰が聞いても、パートナーのことが頭に浮かんだりとか。自分に重ね合わせて聞いてもらえるといいなって思います。

■ 毎回、曲の同じ箇所で泣いてしまう

●初のウェディングソングはどんな気持ちで歌いましたか。

すごく神聖な気持ちで歌えましたね。親友の彼女に対しても、“ごきんじょさん”に対しても、みんなお幸せに!という気持ちで歌うことができて。間奏のイメージ的には、一歩ずつバージンロードを歩いていくような感じというか、2人でこれからの生活を一歩一歩進んでいってほしいっていう意味も込めて行進曲っぽさをリクエストしました。Dメロの裏では英語バージョンの誓いの言葉を言ってて。どこまで聴き取れるかわからないけど、思念体としては残るかなと思って。そして、“聴いて / 祝福の声が響く”で終わってるんですけど、この後に、来場者の皆さんの「おめでとうー!」っていう声が上がるイメージだったんですね。それを想像しながら歌っていたら、私、毎回、そこで泣いてしまって(笑)。実際はガヤいれなかったんですけど、脳内では鳴り響いてました。

●「白い季節の約束」や「・R・i・n・g・」の時はざわつきましたが。

そうそう。ちゃんとこうやって、インタビューを読んでもらわないと、また私が結婚するとかしないとか言い出すから、周りは! 声を大にして、「友達の!」って言いたいです。フライングで「おめでとう」と言われても、「ちょっとごめんなさい。違うんです」っていいづらいんで(笑)。でも、私が新人時代からお世話になっているディレクターの土井さんも「南條のウエディングソングじゃないのに、南條が結婚するみたいでジーンとするな」と言ってて。「お父さん! いや、私じゃないよ」って言いながらレコーディングしてましたね(笑)。

(取材・文 / 永堀アツオ)(ザテレビジョン)

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April 29, 2020 at 09:00AM
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