読み聞かせの達人が選ぶ、第１回「親子で読んでほしい絵本大賞」の贈賞式が１６日、東京都千代田区の出版クラブホールで行われた。大賞を獲得したのは『字のないはがき』（小学館）。受賞作は、雑誌『この本読んで！』２０１９年春号～冬号４冊で紹介された新刊絵本４００冊の中から、ＪＰＩＣ（出版文化産業振興財団）読書アドバイザーの投票で選ばれた。
『字のないはがき』は、向田邦子さんのエッセーが原作。向田さんの妹と父親にまつわる実話がもとになっており、文を角田光代さん、絵を西加奈子さんが担当。直木賞作家３人が時代を超えてタッグを組んだ作品として注目されていた。授賞式に出席した角田さんは「もしこれが、向田さんのエッセーの中に収まっていたままだったら、お子さんは読む機会がなかったんじゃないかなと思う」とコメント。向田さんの大ファンゆえ重圧を感じたことも明かし、「書き終えたとき、ちょうど私が５１歳。向田さんが亡くなる年齢だった。向田さんの仕事を残せたことを非常にうれしく思う」と思いをはせた。（加藤聖子）
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March 28, 2020 at 11:30AM
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『字のないはがき』 親子で読んでほしい絵本大賞 - 産経ニュース
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