太陽系にはティティウス・ボーデの法則
前回は、
太陽系の惑星は現在、八つあることが分かっていますが、昔は(太陽に近い順に)水星・金星・火星・木星・土星の五つの惑星で知られていました。これらがすべて実は太陽を中心に回っているという「地動説」が確立した16~17世紀には、(金星と火星の間にある)地球を加えた六つが惑星と考えられていました。
1766年にドイツの天文学者ヨハン・ティティウス(1729~96年、図1)が、これら六つの惑星の公転半径(太陽からの
2n×3+4/10 というもの。2nは、2をn回かけるのです。この式による計算値Rcと、それぞれの惑星の公転半径の観測値Roを表に示しました。赤字が当時知られていた六つの惑星についてのものです。RoとRcは、ほぼ
この式は、72年にドイツの天文学者ヨハン・ボーデ(1747~1826年、図1)が紹介してから有名になったので、その後「ティティウス・ボーデの法則」と呼ばれるようになりました。ただし、六つの惑星がなぜこんなに「美しい」かたちで
また、この式のn=3(規則性のある数字の並びで欠けていた「24」)に相当する惑星が見つかっていないという問題もありました。ところが、1781年にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェル(1738~1822年)によって発見された7番目の惑星(天王星と命名)の観測値Roが、n=6の場合の計算値Rcとほぼ合っていた(表)ため、火星と木星の間にn=3に相当する未知の惑星があるのではないかと考え、積極的に探し始めました。
そして1801年、n=3に相当する距離に
しかし、46年に発見された海王星の観測値Roは、n=7に対応する計算値Rcとは全く合わず、そのRcは、むしろその後に見つかった、より太陽から遠い
的川泰宣 さん
長らく日本の宇宙開発の最前線で
日本宇宙少年団(YAC)
年齢・性別問わず、宇宙に興味があればだれでも団員になれます。 http://www.yac-j.or.jp
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