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自在に光り輝く天板を備えたゲーミングノートPC「ROG Zephyrus G14 GA402RK」の高い質感に驚く(1/4 ページ) - - ITmedia PC USER

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 ASUS JAPANの「ROG Zephyrus G14」は、14型の液晶ディスプレイを備えたコンパクトサイズのゲーミングノートPCだ。最新シリーズのGA402では、AMDの最新世代のCPUとGPUを採用し、液晶ディスプレイ天板のLED発光システム「AniMe Matrix」もさらにグレードアップしている。

 カラーやスペック、AniMe Matrixの有無が異なる5モデル(これとは別にGA401型番のモデルが1つ存在する)のラインアップのうち、最上位に位置するROG Zephyrus G14 GA402RKのムーンライトホワイト(GA402RK-R96RX6800SWL)の実機を入手したのでレビューしよう。

ROG Zephyrus G14 GA402RK ASUS JAPANの「ROG Zephyrus G14 GA402」は、可搬性の高い薄型ボディーにハイスペックを搭載した14型ゲーミングノートPCだ。天板にアニメーションを表示できる発光システム「AniMe Matrix」を搭載するのも特徴である。写真のムーンライトホワイトの他に、エクリプスグレーモデルもある

見た目も手触りも上質なボディーで2つのカラーを用意

 ROG Zephyrus G14のボディーはとても洗練されている。ゲーミングノートPCらしくシャープなラインで構成された形状だが、くすみのないパキッとしたホワイト(ムーンホワイト)のカラーリングが新鮮で、近未来的なイメージとともに、さりげないエレガンス、カジュアルな親しみやすさも併せ持つ。

 本機を手に持った感触も実に良い。ソリッドな剛性感、タイトに身が詰まった凝縮感、それでいて、手に取るとマイルドで当たりが強くない。ベトつかないサラサラとした触感で、指紋なども付着しにくい仕上がりだ。

 近年、業界全体の傾向としてデザイン的に洗練されたゲーミングノートPCも増えてきてはいるが、洗練度という点では頭1つ抜けた存在に感じる。

ROG Zephyrus G14 GA402RK ボディーの質感も非常に高い。表面仕上げも洗練されている
ROG Zephyrus G14 GA402RK ボディーサイズは、約312(幅)×227(奥行き)×19.5〜22.61(厚さ)mm、重量は約1.72kgだ。底面に吸気口が多数開けられている
ROG Zephyrus G14 GA402RK エアフローを効率化するため、液晶ディスプレイを開くとヒンジ側がリフトアップする機構が搭載されている。それでいて画面は約180度まで開く
ROG Zephyrus G14 GA402RK ACアダプターは240W仕様だ。実測で700g以上あるため、持ち運ぶには少し覚悟がいる
ROG Zephyrus G14 GA402RK バッテリー容量は76Whで、公称のバッテリー駆動時間は約10.7時間となっている

LEDアニメーション発光システム「AniMe Matrix」を搭載

 天板には多数のミニLEDライトを集積した発光システム「AniMe Matrix」を搭載しており、テキストやロゴなどをアニメーション表示させることができる。LEDの数は先代モデルよりも約19%増えて1449個になり、より滑らかなアニメーションを表示できるようになっている。

ROG Zephyrus G14 GA402RK 天板には多数のミニLEDライトを集積した発光システム「AniMe Matrix」を備える。ロゴやテキストメッセージ、イラストなどを表示可能だ
ROG Zephyrus G14 GA402RK AniMe Matrixの設定は、総合ユーティリティーの「Armoury Crate」内にある。「アニメーションモード」では、ROGテーマやテキストメッセージを表示できる
ROG Zephyrus G14 GA402RK 「オーディオモード」では、再生中のオーディオのタイトルやイコライザーを表示する
ROG Zephyrus G14 GA402RK 「システムモード」では、バッテリー状態や日付、時刻などを表示する。最初の文字が少し欠けて表示されてしまうのが惜しいところだ
ROG Zephyrus G14 GA402RK バーチャルペット「OMNI」のメニューで「エフェクトを適用する」を選ぶと、AniMe MatrixにOMNIやミニゲームのアイコンが表示される
ROG Zephyrus G14 GA402RK 標準では、バッテリー駆動時にAniMe Matrix照明はオフになっている
ROG Zephyrus G14 GA402RK バーチャルペットを有効にすると、デスクトップ画面に常駐する。表示サイズは調整でき、スロットマシンやシューティングなどのミニゲームをプレイできる

AMD製CPUを中心に先進のハードウェアスペックを採用

 本機のCPUには、AMDのRyzen 9 6900HS(8コア16スレッド)を搭載する。2022年1月に発表されたばかりの最新モデルで、Zen 3+アーキテクチャーを採用した最新世代のノートPC向けRyzenシリーズの中でも上位クラスの性能をもつパワフルなCPUだ。

 外部GPUとしては、こちらも2022年に1月に発表されたばかりの「AMD Radeon RX 6800S」を搭載する。AMD Radeon RX 6000Sシリーズは、厚さ20mm未満/重量2kg未満のスリムノートPCに載せることを想定して電力効率が最適化されている。まさに本機のような製品での採用をターゲットに開発されたGPUだが、本機にはその中でも32基の演算ユニットを内蔵する最上位モデルを備えている。

 現行のゲームタイトルのほとんどをフルHD(1920×1080ピクセル)、もしくはワンランク上の1440p(2560×1440ピクセル)の解像度でストレスなくプレイできるだけの性能を持つ。

 メモリも最新のDDR5-4800を採用し、容量も32GB(16GB×2)と余裕がある。ストレージはPCI Express 4.0 x4対応のNVMe SSDを1TB装備するなど、最新製品ならではの先進的なスペックを誇る。

ROG Zephyrus G14 GA402RK 本機が採用するRyzen 9 6900HSは、最新のノートPC向けRyzen 6000シリーズの中では上位から4番目、35Wモデルの中では2番目のグレードに位置するハイエンドCPUだ。8コア16スレッドで、3.3GHz〜4.9GHzで動作する
ROG Zephyrus G14 GA402RK 外部GPUとして、8GBのグラフィックスメモリを備えたAMD Radeon RX 6800Sを搭載する。Radeon RX 6000Mシリーズに比べて電力効率の最適化が図られたRadeon RX 600Sシリーズの最上位モデルだ
ROG Zephyrus G14 GA402RK ストレージはPCI Express 4.0 x4対応のNVMe SSDを1TB搭載する。評価機には、Micron 2450が採用されていた
ROG Zephyrus G14 GA402RK CrystalDiskMark(ひよひよ氏・作)の実行結果。ほぼ公称値通りのスコアが出ている。PCI Express 4.0 x4対応SSDとしては地味だが、それでも十分に高速だ

ジャンルを問わず高い満足感を得られる高品質な14型ディスプレイ

 「ROG NEBULAディスプレイ」と呼ばれる高性能かつ高品質な画面を搭載するのも、本機の大きな特徴だ。画面サイズは14型でアスペクト比は16:10、最大解像度は2560×1600ピクセルに対応する。16:9の2560×1440ピクセルよりも縦に長く、Webページなどの情報をより多く表示でき、A4基準のビジネス文書も相対的に大きなサイズで見ることができる。

 また、リフレッシュレートは120Hz、応答速度も3msと短時間で滑らかで残像感のないゲームプレイが可能だ。色域はDCI-P3 100%相当でカラーマネジメント大手のPantone認定済みと、クリエイティブの制作用途でも活用できる色再現性を備える。輝度は最大500ニトと明るく、Dolby Vision HDRもサポートしており、HDRコンテンツを高レベルのクオリティーで楽しめる表示性能だ。

 GPUのフレームレートと、ディスプレイのリフレッシュレートを同期させることで描画のカク付きや乱れを防ぐ同期技術をサポートし、最高のゲーム体験ができることを示す「AMD FreeSync Premium」にも対応している。

ROG Zephyrus G14 GA402RK 2560×1600ピクセルに対応する14型の液晶ディスプレイを採用。「ROG NEBULAディスプレイ」と呼ばれるハイスペック仕様で、輝度は500ニト、リフレッシュレートは120Hz、3ms以下の高速応答、DCI-P3相当の高色域、Dolby Vision HDR対応と、ジャンルを問わず高いレベルで対応できる万能な表示性能を備える
ROG Zephyrus G14 GA402RK エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」による計測結果。輝度は498ニトと、ほぼ公称値通りだった
ROG Zephyrus G14 GA402RK エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」で作成したICCプロファイルを、Phonon氏制作の色度図作成ツール「Color AC」で表示。DCI-P3の色域と比べた。実線で示した本機は、DCI-P3の色域をも大きく上回る

さまざまな環境や用途に対応できるインタフェースを標準装備

 通信機能は、Wi-Fi 6対応の無線LANとBluetooth 5.1を標準で装備する。USBポートは、USB 3.2 Gen 2 Type-C(10Gbps)が2基、USB 3.2 Gen 1 Type-A(5Gbps)を2基、合計4基搭載している。

 USB Type-Cは2基ともディスプレイ出力(DisplayPort Alternate Mode 1.4)に対応し、左側面はUSB PD(Power Delivery、100W)による充電にも対応する。ディスプレイ出力としてはHDMI端子も備えており、新旧両方の環境にスムーズに対応できる内容だ。

 画面の上には、92万画素のWebカメラ、顔認証対応IRカメラ、3Dマイクも内蔵する。クリアな音声でのチャットを実現する、双方向AIノイズキャンセリング機能も装備している。

ROG Zephyrus G14 GA402RK 前面部に端子類はない
ROG Zephyrus G14 GA402RK 背面部には排気口もシャープなラインでデザインされている
ROG Zephyrus G14 GA402RK 左側面に電源入力、HDMI出力、USB 3.2 Gen 2 Type-C(DisplayPort Alternate Mode/USB PD対応)、ヘッドフォン/マイク兼用端子が並ぶ
ROG Zephyrus G14 GA402RK 右側面にはmicroSDメモリーカードスロット(SDXC対応)、USB 3.2 Gen 2 Type-C(DisplayPort Alternate Mode対応)、USB 3.2 Gen 1 Type-Aが用意されている
ROG Zephyrus G14 GA402RK テンキーレスのキーボードは、比較的クセの少ないキー配置になっている。実測で約19mmのキーピッチを確保し、タイプ感も良好だ。複数キー同時押しを正確に認識できる、Nキーロールオーバーにも対応する
ROG Zephyrus G14 GA402RK スピーカーはキーボード奥と底面に、それぞれ2基ずつ搭載するクアッド構成(1W×4)となる。低音もしっかり効いたサウンドを再生できる。Dolby Atmosにも対応しており、没入感のあるサラウンドサウンドを楽しめる
ROG Zephyrus G14 GA402RK キーボードバックライトも内蔵している。ゲーミングPCとしては光り方はやや控え目な印象だ
ROG Zephyrus G14 GA402RK ROGシリーズらしく、キーボード奥に4つのワンタッチボタンを並べる。音量調整やArmoury Crateの起動などを行えるが、割り当てを変更することも可能だ

ハイレベルのパフォーマンスを実証

 ここからは、ベンチマークテストの結果を見ていこう。評価機の構成は、Ryzen 9 6900HS(8コア16スレッド、3.3GHz〜4.9GHz)、メモリが32GB(DDR5-4800)、ストレージが1TB(PCI Express 4.0 x4)、グラフィックス機能がAMD Radeon RX 6800S(グラフィックスメモリは8GB)、OSがWindows 11 Homeだ。

 Armoury Crateで選べるパフォーマンスモードは、デフォルトのパフォーマンスを基本に、一部Turboモードでも行っている。

ROG Zephyrus G14 GA402RK Armoury Crateで、パフォーマンスモードを選択できる。今回は初期設定の「パフォーマンス」を基本に「Turbo」でもテストした

 CINEBENCH R23のCPUスコアは、パフォーマンスモードで12463ptsだ。Turboモードでは13741ptsと、さらに良いスコアが出た。後者のスコアは先代のTDP 45WモデルであるRyzen 9 5900HXと互角以上の性能が出ており、最新CPUならではの性能をしっかり引き出せていることが分かる。

 PCMark 10では、モードによる差は出なかったが、比較対象の旧世代ゲーミングノートPC(Core i7-9750H/6コア12スレッド、メモリ32GB、PCIe 3.0 x4 SSD、GeForce GTX 1650/4GB)を圧倒するスコアをマークしている。

ROG Zephyrus G14 GA402RK CINEBENCH R23のスコア(パフォーマンス)。最新の8コア16スレッドCPUならではの優秀なスコアといえる
ROG Zephyrus G14 GA402RK CINEBENCH R23のスコア(Turbo)。パフォーマンスモードに比べて、10%ほど良好なスコアが出た
ROG Zephyrus G14 GA402RK PCMark 10のスコア比較。旧世代のゲーミングノートPCを大きく上回っている。パフォーマンスとTurboではスコアが変わらなかったので、パフォーマンスの結果のみ表示した
ROG Zephyrus G14 GA402RK PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア。パフォーマンスモード、輝度50%で計測した。残り2%になるまで6時間38分動作した

 続いては、グラフィックス関連のテストだ。

レイトレを除けば高いスコアで放熱制御も優秀

 3DMarkについては、DirectX 11ベースのFire StrikeやDirectX 12ベースのTime Spyでは、TGP 100W前後のGeForce RTX 3070 Laptop GPUと同じくらいのスコアだ。ただし、レイトレーシングを活用するDirectX Raytracing(DXR)対応のPort Royalでは、ワンランク下のRTX 3060 Laptop GPUと同レベルのスコアにとどまる。

 動作音は、パフォーマンスモードであればゲーミングノートPCとしては標準クラスにある。ゲームなど高負荷時には大きくなるものの、低負荷ならば特にノイズも気にせず利用できる印象だ。Turboではゲームを起動しているだけでも大きな風切り音が発生しており、常時ヘッドフォンをしているような使い方以外での常用は難しいと感じる。動作モードはM4キーまたはFn+F5キーかで簡単に切り替えられるので、うまく利用すればよいだろう。

ROG Zephyrus G14 GA402RK 3DMark/Time Spyのスコア(パフォーマンス)
ROG Zephyrus G14 GA402RK 3DMark/Time Spyのスコア(Turbo)
ROG Zephyrus G14 GA402RK 3DMark/Fire Strikeのスコア(パフォーマンス)
ROG Zephyrus G14 GA402RK 3DMark/Port Royalのスコア(パフォーマンス)
ROG Zephyrus G14 GA402RK FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマークのスコア(1920×1080ピクセル、最高品質、ウインドウ、Turbo)。最高評価だ
ROG Zephyrus G14 GA402RK Far Cry 6のスコア(2560×1600ピクセル、ボーダレス、中画質)。余裕を持って最低フレームレートが60fpsを上回る

 放熱はうまく制御できている印象で、キーボードは奥側中央付近で一部熱くなるものの、WASDキー周辺は30度台前半、手がよく触れるパームレストは最高でも31.3度と低い温度に保たれていた(室温は16度)。放熱口がヒンジ部にある構造から、ボディーの左右に熱風が吹くことがないのは好印象だ。

ROG Zephyrus G14 GA402RK FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク(Turbo)終了直前(開始から約10分後)に、FLIR ONEで測定したサーモグラフィー。室温は約17度。キーボードは一部40度を超える部分もあるが、WASDキー周辺やパームレストは低い温度に保たれていた

実用性と楽しさを兼ね備えた高付加価値のゲーミングノートPC

 直販のASUS Storeでの価格は税込み29万9800円と、発表時から2万円アップとなっており、原稿執筆時点で発売日は未定だ。従来のROG Zephyrus G14シリーズのイメージからすると高価に感じるが、今世代は内容がグレードアップしており、物流の混乱や円安といったもろもろの事情を考慮すれば納得できる価格だろう。

 G402シリーズのラインアップには、AniMe Matrixを省いた「ROG Zephyrus G14 GA402RJ」(GA402RJ-R76RX6700シリーズ)が同22万9800円で発売中だが、GPUのグレードが下がり(Radeon RX 6700S)、メモリやストレージ容量ともに本機から半減するので、最上位モデルを購入した方が後悔がないと感じる。

 本機はゲーミングPCではあるが、エンターテイメント、クリエイティブ、ビジネス、いずれの用途でも高いレベルで対応できる万能性のある構成で活躍の場を選ばない。それに加えて、洗練されたデザイン、AniMe Matrixという唯一無二のギミックを「持ち運べる」という付加価値は大きな強みだ。実用面はもちろん、楽しさという面からも生活の質を向上させるパートナーになってくれるだろう。

ROG Zephyrus G14 GA402RK 状態表示LEDが背面のヒンジ部分からも確認できる。ここにもZEPHYRUSの名前が刻まれている

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