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「お家芸」継承に危機感 探査の「仕組み」構築目指す―次世代小天体SR - 時事通信ニュース

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2023年04月30日07時14分

 探査機「はやぶさ」に続く「はやぶさ2」の成功で、サンプルリターン(SR)探査は日本の「お家芸」と評価を受けてきた。しかし、豊富な予算と人材を誇る米航空宇宙局(NASA)の参入をはじめ国際競争が激しくなる中、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の関係者は「はやぶさ2の優位性なんて、ほっておけばすぐになくなる」と警告を発してきた。
 JAXAには、2024年度打ち上げ予定の火星衛星探査計画(MMX)があるが、目的地の衛星「フォボス」は欧米の火星探査機が接近して観測しており、未知の小天体を目指した「はやぶさ」の後継とは言い難い。はやぶさ2チームのメンバーで、次世代SRミッション計画の検討を進める佐伯孝尚JAXA教授は「経験を後世につなげないと。20年に1度の機会では、日本から探査がなくなってしまう」と危機感を募らせる。
 予算が限られる中、比較的小規模でも頻度を多く実施できる「仕組みづくり」が必要という佐伯教授。次世代SR計画では、コスト減が期待できる親機子機方式を提案した。小型化され、開発のハードルが下がれば、大学などの参入もしやすくなり、探査の裾野も広がる。
 次世代SR探査が実現すれば、日本として初めて木星圏に探査機を飛ばすことになる。到達技術が確立できれば、木星の重力による加速や軌道変更なども使い、より遠方への探査の可能性が広がる。佐伯教授は「木星圏は太陽系の外側への探査の入り口。日本はまだ火星まででノウハウもないが、ステップ・バイ・ステップでやることが大事だ」と語った。

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