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【特集】 安い中国製SSDってどう?米大手とガチンコ対決! - PC Watch

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 まずはじめに通常のベンチマークテストで比較してみた。利用したベンチマークソフトは「CrystalDiskMark 8.0.4c」、「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」、「PCMark 10 Full System Drive Benchmark」、「3DMark Storage Benchmark」だ。テスト環境は以下にまとめたとおり。

テスト環境

マザーボード:ASUS TUF GAMING B650-PLUS WIFI
CPU:Ryzen 5 7600
メモリ:DDR5-5600 32GB
システム用ストレージ:Samsung SSD 950 PRO 256GB
OS:Windows 11 Pro 64bit

CrystalDiskMark 8.0.4cの結果

データサイズ 1GiB WD_BLACK SN580X NVMe SSD WDS100T2X0E
データサイズ 1GiB HIKSEMI FUTURE SSD HS-SSD-FUTIRE 1024G
データサイズ 64GiB WD_BLACK SN580X NVMe SSD WDS100T2X0E
データサイズ 64GiB HIKSEMI FUTURE SSD HS-SSD-FUTIRE 1024G

 CrystalDiskMark 8.0.4cの結果を見ると、データサイズが1GiBの場合には双方ともほぼスペック通りの結果が得られている。それに対しデータサイズを64GiBに設定すると、SN580Xでは4Kランダムライトのみやや落ち込みが見られるのに対し、FUTURE SSDではシーケンシャルリード・ライト、ランダムリード・ライトともに落ち込んだ。

 それもランダム速度の落ち込みはかなり大きく、このあたりはDRAMキャッシュが非搭載だったり、コントローラやファームウェアの完成度といったあたりに原因がある可能性が考えられる。とはいえ、通常利用であれば、それほど気にする必要はなさそうだ。

ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1の結果

WD_BLACK SN580X NVMe SSD WDS100T2X0E
HIKSEMI FUTURE SSD HS-SSD-FUTIRE 1024G

 続いてATTO Disk Benchmark 4.01.0f1。こちらもほぼスペックどおりの結果となっている。どちらも安定して速度が発揮されており、性能面で大きな違いはないと言える。

PCMark 10 Full System Drive Benchmarkの結果

WD_BLACK SN580X NVMe SSD WDS100T2X0E
HIKSEMI FUTURE SSD HS-SSD-FUTIRE 1024G

 PCMark 10 Full System Drive Benchmarkの結果は、ほぼスコアが横並びとなった。アクセス速度が速いFUTURE SSDのほうがスコアがわずかに上回っているが、ほぼ誤差の範囲内と言えるほどで、この結果からも性能差はほとんどないと言える。

3DMark Storage Benchmarkの結果

WD_BLACK SN580X NVMe SSD WDS100T2X0E
HIKSEMI FUTURE SSD HS-SSD-FUTIRE 1024G

 3DMark Storage Benchmarkの結果は、先ほどのPCMark 10 Full System Drive Benchmarkの結果とは異なり、SN850Xのほうがわずかにスコアが上回った。とはいえ、こちらもスコア差は誤差と言える範囲内であり、ほぼ性能差はないと考えていいだろう。

 次に、HD Tune Pro 5.75を利用し、大容量ファイルの読み書きを行った場合の速度変化をチェックしてみた。今回は、データサイズを200GBに設定してテストを行っている。ただし、双方ともランダムアクセステスト時にI/Oエラーが発生してテストが中断しているが、シーケンシャルアクセスは結果が得られているため、そのまま利用している。

HD Tune Pro 5.75 File Benchmarkの結果

WD_BLACK SN580X NVMe SSD WDS100T2X0E
HIKSEMI FUTURE SSD HS-SSD-FUTIRE 1024G

 結果を見ると、SN850Xでは容量200GBのシーケンシャルリード・ライト時にほとんど速度変化が起きていないことが分かる。

 それに対しFUTURE SSDでは、ライト時にはテスト開始直後は6,000MB/sほどの速度が記録されているが、書き込み容量が5GBほどを超えると速度が5,000MB/s前後へと低下し、さらに容量130GBほどを超えると1,500MB/s前後へと低下した。またリード速度も130GBを超えたあたりで速度が低下するとともに、大きく速度が上下していることが分かる。

 SN850Xでは、DRAMキャッシュに加えて、NANDフラッシュメモリの一部をSLCキャッシュキャッシュとして利用するキャッシュ機能が用意されており、SLCキャッシュは空き容量が多いほど多く確保される。今回はデータが一切保存されていない状態でテストを行っているため、200GB程度の書き込みではSLCキャッシュが尽きることがないため、速度が低下しなかったと考えられる。

 それに対しFUTURE SSDでは、DRAMキャッシュ非搭載ではあるが、おそらくメインメモリにキャッシュを確保するとともに、SLCキャッシュ機能も用意されているようだ。ただその容量はSN850Xよりも少なく、SN850Xよりも早く速度低下が発生したと考えていいだろう。

 このことから、キャッシュ性能に関してはSN850Xのほうが優れると考えられる。とはいえFUTURE SSDも実利用時ではキャッシュが切れるような大容量の書き込みが発生することは希だ。もちろん、保存データが増えればその限りではないが、どちらもキャッシュが切れて速度が大きく低下するような事態が頻発するようなことはないと考えていい。

 ここまでのベンチマークテストからは、キャッシュ性能がFUTURE SSDのほうがやや弱いものの、全体的には大きな性能差がないことが分かる。そのため、通常利用の範囲内では、どちらを利用したとしても、ほぼ性能差を感じることはないと考えていいだろう。

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