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LAN工事するなら必見!ツメ折れ対策、フラットケーブル作成、LANコンセント敷設等を初心者向けに解説 - PC Watch

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 前回の記事「LANケーブルの自作はこうやる!ケーブルをぶった切ってちょうど良い長さに調節しよう」では、LANケーブルの作成方法などを紹介した。今回はLANコネクタで一番お悩みの多い「ツメの折れ」、「フラットケーブルの工事」、「LANローゼットやコンセントの工事」に加えて、「ケーブル敷設工事のノウハウ」を紹介していこう。

 なお、ここでは前回に引き続きサンワサプライのLANケーブル自作キットを使用している。

稀に使われるクロスケーブルを作る

 現在ほとんど使われなくなったが、極稀にPC2台のLANを直結してバックアップをするツールなどで使われるのが、「クロスLANケーブル」と呼ばれるもの。

 30年も昔には「ハブをカスケードにつなぐ場合(ただしカスケード接続コネクタ以外接続する場合)はクロスケーブルを使う」なんて仕様もあったが、すぐにハブが自動的にカスケード接続かどうかを判断するようになり、今はストレートケーブルでつなげられるようになった。

 クロスケーブルはPCショップなどでも未だに売られているので、細々と需要があるようだ。ここでも解説しておこう。

(1)クロスケーブルは一方をタイプA、もう一方をタイプBでつなぐ

結線図。片方はタイプAで反対はタイプBで配線するとクロスケーブルになる
実際の配線

(2)かしめて「クロスケーブル」を明記する

かしめ終わったら必ずクロスケーブルであることを明記してストレートと区別すること

(3)LANテスターで結線の確認

LANテスターで次のように結線されていればOK!
「1⇔3」「2⇔6」「3⇔1」「4⇔4」「5⇔5」「6⇔2」「7⇔7」

低ノイズにこだわったLANケーブルを作るには

 低ノイズにこだわる場合は、LANケーブルの外側をアルミでシールドしているケーブルを使うといい。ただこういったケーブルは往々にして硬く引き回しが面倒なので注意。家の中をハブから10m程度引き回す程度なら普通のケーブルで十分。

シールド付きのLANケーブル+RJ45コネクタでノイズ対策。また配線のカテゴリをワンランクアップさせてもいい。たとえば5e→6にアップしてもノイズに強くなる

 またシールドされたケーブルを使うなら、コネクタもシールドされているタイプを使うといいだろう。配線方法はこれまで説明した通りだが、最後にLANケーブルのシールド線をコネクタのシールドに触れるように結線すればいい。

ショートタイプのコネクタを使うのもあり
できるだけヨリ線をほぐさないようにしてコネクタを付けるかもノイズ低減のポイント

 LANケーブルノイズ混入しやすい場所は、コネクタ付近のヨリ線をほぐした箇所。この箇所が長いとノイズ混入しやすくなるので、できるだけヨリ線から端子までを短くするのも手だ。

カテゴリ6を使うべきか? カテゴリ5eを使うべきか?

 一般家庭にも普及している1GbpsのLANは、カテゴリ5eとカテゴリ6が対応している。単純に考えるとカテゴリ6の方が良さそうに思えるが、実はどちらを使ってもほとんど変わりはない。

 各カテゴリの簡単なスペックをまとめたものが以下の表だ。

カテゴリ 対応速度 伝送帯域 最大距離
5 100Mbps 100MHz 100m
5e 1Gbps 100MHz 100m(カテゴリ5の特性改善で1Gbpsに対応)
6 1Gbps 250MHz 100m(10Gbps LANで使うと55m)
6a 10Gbps 500MHz 100m

 実はカテゴリ6は10Gbps LANに向けてのブリッジ(つなぎ)的な意味があり、1Gbpsで使った場合は5eに比べるとノイズ対策の効いたオーバースペック気味な規格と言える。ただカテゴリ6を10Gbps LANで使うと、最大距離55mという制限を受ける規格なのだ。

 Gigabit Ethernetでカテゴリ6を使った方がいいのは、電子機器がたくさんあるノイジーな環境。カテゴリ6ではノイズ対策が施されているので、大きなオフィスでGigabit Ethernetを敷設するならカテゴリ6がベターとなる。一般家庭のGigabit Ethernetなら、リーズナブルなカテゴリ5eで十分だ。

まとめ - これで君もLAN敷設工事士だ

 前後編に渡ってお届けしてきたLAN工事の決定版。いかがだっただろうか? LAN工事やケーブル敷設で何か分からないことがあれば、ぜひこのページを参照してほしい。

一長一短ある中華工具も慣れれば使える

 なお、ここでは工事用のツールで入手しやすいサンワサプライの製品を使ったが、ネットや秋葉原に行くと激安品に出会うこともある。土日アキバを散策しているときに、ジャンク箱を除いてみると面白いかもしれない。

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